学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 全１２話

こちらかなり遅くなってしまいましたが感想を書きたいと思います。

この作品はアニメにしては珍しいB級ゾンビホラー作品ということで初回にかなりインパクトのある作品でした。
ただ、１２話全部見てみると原作が未完なこともあり中途半端でテーマや軸が分かりにくい作品だったなという印象です。


私自身はゾンビ映画をほとんど見たことがなく、バイオハザードぐらいしか知らない人間です。
なのでジャンルとしては結構新鮮に見ることが出来ました。
ただこの作品は最初に日常がなくいきなり非日常になってしまったのがもったいなかったかなと思いました。

主人公やその他の人物の日常を見てから彼らが追い込まれて変わっていく姿を見たかった。
変わっていくという描写はいくつかありましたけど、日常描写がほとんどなかったためそれがあんまり効果的ではなかった気がしました。
高城が孝と幼馴染だったとか毒島先輩が憧れの先輩だったとか設定があったみたいですが、日常描写が少なかったんで実感がなかったんですよね。
なのであんまりしっくりこなかった感じです。


また、人間関係や葛藤的にもこれからって感じですね。
今回では毒島先輩と孝が多少接近した程度でしたから。
個人的には麗がもっと嫌な女をやってくれても良かったのになと思います。
ビッチとか言われてましたけど、むしろ孝の方が酷い男に見えちゃいましたけどね・・・・。
紫藤先生もインパクトはあったけど結局ほとんど絡むことなく終わっちゃったからなぁ

あと孝が１話でひろしを殺してしまったのでそれ以上の葛藤やインパクトがうまれにくかったっていうのもありますかね。
あそこももっと引っ張っても良かったのにって気もしました。
あのあとは仲間内で分裂したり死んだりって緊張感のある展開はなかったですからね。

そして個人的に気になったのは皆の強さですかね。
毒島先輩とかもう人間やめちゃってるレベルで、ゾンビ相手に緊張感が生まれにくかった気がします。
高城と保険医とありす以外は皆結構戦闘能力高かったですからね。

まぁ作画はかなり気合が入っていて戦闘シーンの描写も良かったんですけどね。
エロについては中盤露骨だったのが少し気になったかな・・・。
濡れるっ！あたりはもうギャグとして笑えば良かったんだと思いますけど


なんにせよ結局はノリを楽しむタイプの作品だったかなという気はします。
パワーダウンしていった感は否めないですけど、それなりに面白かったと思います。
アニメで今後こういうジャンルが増えるのかっていうのは気になりましたね