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新世界より  貴志祐介

さて、貴志さんはもともと知っていた作家さんで今まで本もよんだことがありました
「青の炎」も「黒い家」もどちらも面白かったです
この「新世界より」も気になっていた作品なんですが、アニメ化も決まったみたいなので一気に読んでしまいました
ということでネタバレ満載の感想ですので読みたくない人はここでストップを
(基本的にネタバレ感想記事しか書かないブログですがw)




お話としては1000年後の日本が舞台で呪力という超能力をもった人間と社会のお話でしょうね
お話のジャンル的にはSFですがファンタジーっぽい部分も前半は多いですね
貴志さんはこういうお話のイメージはなかったので少し驚きました

前半はどこかこの閉ざされた社会に不審をいだきつつも幸せにすごす子ども時代
独特な世界観なのでその説明を主役視点でしている部分が多かったですね
そして大きく話が動き出すのは主人公たちが大人になってからでしょうね
こういった管理された社会ものってSFだとよくあるのですが、主人公たちがその社会を破壊する側ではないっていうのは少し新鮮に感じたかな
まぁ主役の早季は街の後継者として見込まれた存在であるというのもあると思いますけど

そして何より重要なのはバケネズミの扱いでしょうね
彼らの正体については正直SFとしてはよくあるオチではあるので驚きという点ではそんなになかったんですけどね
それまでの人間との対比が面白かったかな
ここらへんの描写はかなり考えて描いてあるのかなと思いましたし、見事にそれにのせられて読んだ感じです
スクィーラなんかは最初は人間に仇なしそうな不気味な存在って印象でしたし、実際反逆してからは酷いやつだって印象だったんですが終盤の言葉でそれ変わった印象です

まぁ実際バケネズミの側からしたらこの社会では奴隷のようなもんですからね
でも彼らを同等として扱うってのも呪力を持った人間には難しいだろうなと思います
しかし彼らの生まれた理由を考えたらなんとも複雑な心境になります
(ある意味彼らは完全に被害者となるわけですから)

貴志さんらしいと思ったのはやっぱり追い詰められたりハラハラする展開の描写の上手さかな
黒い家を読んだときにそれは感じたので
特に大人時代の終盤の人間VSバケネズミと悪鬼の戦い
ここらへんはぐいぐい読ませてくれたなと思います

あとはこのタイトルにもなっているドヴォルザークの新世界より
家路は聞くともう夕焼けと家に帰る子どもたちの姿しか浮かびませんね
これって日本人の共通刷りこみなのかな?
貴志さんの描写は映像に浮かべやすい書き方だなぁと感じました
色々と架空の生物もたくさん出てくるのですが、こういうの考えるのが楽しかったのかなぁと


多少気になったのは後半の瞬の扱いかな
私はああいう描写があまり好きではないのでちょっと気になりました
なんというは下手をするとご都合主義的な描写に見えてしまうので
悪鬼退治でのサイコ・バスターの最後はいくらなんでもそれはないよ早季と思ってしまったかもしれない・・・
あとは主役の手記という形式上子どもたち以外の部分が見えずらい部分があったのが気になったかな
世界観に対して人間描写が薄く感じる部分があったかもしれません

それと印象的だったのはボノボのような性社会ですかね
ストレス軽減のための愛の社会ですが、少年時代の部分を詠んでいたときは覚→早季→瞬の少女マンガ的三角関係だと思い込んで読んでいたので
途中で覚→瞬になったときはえ!?おいおいそっちかよと思わず突っ込んでしまいましたw
結局は一番に想いあっていたのは早季と瞬なのかなぁ
覚と早季は結婚しましたけど最後まで同士や友人であって恋人ではなかったですよね
お互い瞬を思いあって抱くとかある意味かなりむなしい慰めなこともしていましたが

あとこれも個人的な意見なんですが子どもに死んだ恋人や友人の名前をつける展開がこれに限らずどうも苦手です
なんか子どもにその死んだ人を重ねてて一個人として認めていないように感じてしまうんですよね
そしてそれに名前も出てこない存在感の薄い守が憐れ・・・・


色々と書きましたが読み応えのある作品で面白かったです
このなんともいえない読後感は結構好きでした
他の貴志さんの作品もまた読んでみたいですね
アニメもどうなるのか楽しみにしておきます
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