2013.02.23
エースをねらえ! 全10巻 山本鈴美香
さて、こちらは超有名スポ根少女マンガですね
以前ドラマ化等もされてましたがまったく興味もなかったんですが
ふと読んでみたら面白かったので一気に全巻読んでしまいましたww
ドラマ版が始まるまでお蝶夫人はハーフか外国人だと思い込んでいて純日本人だと知って驚いたんですよね
まぁあんな高校生はいねーよってレベルではあるんですがw
色々と後世の作品にパロられてはいますけど大本のこの作品を読めてよかったかな
作品としても面白かったです
作品としては平凡な女子高生の岡ひろみはコーチに才能を見出され、一流のテニスプレイヤーとして成長していく作品ですね
スポ根ものとしては王道です
この作品で意外だったのはあくまで王道テニスであって
テニプリとかによくある超人テニス的な描写が全然なかったことです
コーチ自身もそういったモノを完全に否定しています
そしてとにかく訓練訓練訓練ですね
最初はテニス初心者だったひろみが大抜擢されて
部活内でのいじめにあい、憧れだったお蝶夫人からも冷たくされて…という逆境から
それでもあきらめずに頑張って成長していく
ひろみは頑張るよい子ではあるんですけど
この作品ではやっぱり脇役のキャラが印象的でしたね
でも色々な試練やプレッシャー挫折から逃げなかった彼女は強いと思います
まぁいくらなんでもひろみはモテモテすぎだろ!って気はしましたが
本人は藤堂さん意外にはめもくれなかったしあくまで主題はテニスだったためそこはそこまで気にならなかったかな?
なんといってもコーチの印象が強いですね
この作品における彼の役割は大きいですね
ひろみとともに過ごし、導き、見つめていく
テニスができなくなった絶望からみつけだしたたった一つの光であるひろみ
父への想いと母へのコンプレックス
彼の執念とも言える想いがあってこそのこの作品だなと思います
だからこそ終盤での彼の死のインパクトが大きいんですけどね
しかしこの作品はでてくるキャラ出来た人物が多いよなぁ
コーチの死にショックを受けるひろみに皆が全力でフォローして支えて
コーチとの絆といいひろみはある意味かなり恵まれてると思います
そして最後までひろみと2人のコーチの関係が重要になっていたと思います
お蝶夫人と蘭子とひろみをつなぐ人でもあったしなぁ
そしてお蝶夫人
最初は大抜擢された初心者のひろみに対して冷たい態度でちょっと驚いたんですよね
まぁお蝶夫人がひろみをテニス部に誘って可愛がっていただけに複雑な心境だったんですが
彼女の想い人である藤堂がひろみに惹かれて行くことに嫉妬したりして
初期は特に人間味にあふれていてちょっと意外でした
ただ、そのあとは経験の足りないひろみを精一杯助けて引き上げ
自分よりもひろみを優先してペアも自分とひろみと組みたかったのにジャッキーに譲り
なんというか才能もあり素晴らしい人物なのに全てをなげうってひろみのためにテニス会のために尽くしていく姿は立派というか
彼女の姿勢には感心をしてしまいましたよ
個人的に唯一残念なのがひろみとの決着戦がなかったこと
まさかのケガで描写なしとか…
まぁ作者の中で彼女がひろみに負けるってのは描けなかったのかもしれませんが
個人的には最後の最後はひろみとお蝶夫人でしっかり戦って欲しかったなぁ
ここはちょっと肩透かしをくらってしまいました
藤堂さん
お蝶夫人の想い人であり、後にひろみとは相思相愛になるわけですが
初期はコーチの命によりひろみは恋愛禁止
「男なら女の成長をさまたげるような愛し方はするな!」というコーチの言葉がやけに印象的でした
(コーチも父に捨てられた母のことがあって余計になんでしょうけど)
しっかしこの人も高校生にあるまじき忍耐力と精神力だよな
恋愛禁止を守り、最終的にはコーチに認めさせたし
コーチの死後もずっとひろみを支え続けて最終的には選手ではない道を選ぶし
ただこの時代だからこそのひろみとの忍ぶ恋は微笑ましくて結構好きでしたね
昨今こんな恋愛描写ってあんまりないからなぁ
桂コーチ
私は全巻一気に読んだんで最初きづかなかったんですが、彼が出てくる部分は原作でも2部としてあとから連載されたものだったんですね
たぶん初期の構想にはいなかった人物だとは思います
そのため2部はちょっと余分というかこれはいらないんでは?ってキャラや描写がちょっとあるんですよね
ただこの桂コーチはコーチの後釜という立場ではあってもしっかりキャラ立ちしていて良かったですね
お酒に関する約束も最後の最後に使われて良かったです
ひろみがコーチの死から立ち上がれたのは他に人の支えもありますけどやっぱり彼の力が大きかったと思います
個人的にこの作品で好きだったのはテニス界を発展させよう!テニスをもっと楽しく皆にやってもらおうという雰囲気だったことかな
ちょっとプロジェクトX的というか
テニスの世界的な選手がいない日本でどうやってテニスを根付かせて選手を育てていくか
出てくる外国勢もみんなテニス界が盛り上がることを望んで高めあおうとしている
そういう志を感じる部分が良かったですね
逆にひろみは周囲に良い人がいすぎて後半もうちょっと突き放した展開になっても良かったかもしれませんが
お蝶夫人との関係も含めて
何にせよこの作品だからの熱量を感じた漫画でしたね
今更ながら読むことが出来てよかったです
あと個人的には影響をうけた作品のトップをねらえ!がすきなのですが
読んでみたら初期の展開とコーチのキャラが似ているぐらいでしたね
(初期の展開はまんまで笑ってしまいましたがw)
ノリコもお姉さまひろみやお蝶夫人とはキャラがちがう印象でした
以前ドラマ化等もされてましたがまったく興味もなかったんですが
ふと読んでみたら面白かったので一気に全巻読んでしまいましたww
ドラマ版が始まるまでお蝶夫人はハーフか外国人だと思い込んでいて純日本人だと知って驚いたんですよね
まぁあんな高校生はいねーよってレベルではあるんですがw
色々と後世の作品にパロられてはいますけど大本のこの作品を読めてよかったかな
作品としても面白かったです
作品としては平凡な女子高生の岡ひろみはコーチに才能を見出され、一流のテニスプレイヤーとして成長していく作品ですね
スポ根ものとしては王道です
この作品で意外だったのはあくまで王道テニスであって
テニプリとかによくある超人テニス的な描写が全然なかったことです
コーチ自身もそういったモノを完全に否定しています
そしてとにかく訓練訓練訓練ですね
最初はテニス初心者だったひろみが大抜擢されて
部活内でのいじめにあい、憧れだったお蝶夫人からも冷たくされて…という逆境から
それでもあきらめずに頑張って成長していく
ひろみは頑張るよい子ではあるんですけど
この作品ではやっぱり脇役のキャラが印象的でしたね
でも色々な試練やプレッシャー挫折から逃げなかった彼女は強いと思います
まぁいくらなんでもひろみはモテモテすぎだろ!って気はしましたが
本人は藤堂さん意外にはめもくれなかったしあくまで主題はテニスだったためそこはそこまで気にならなかったかな?
なんといってもコーチの印象が強いですね
この作品における彼の役割は大きいですね
ひろみとともに過ごし、導き、見つめていく
テニスができなくなった絶望からみつけだしたたった一つの光であるひろみ
父への想いと母へのコンプレックス
彼の執念とも言える想いがあってこそのこの作品だなと思います
だからこそ終盤での彼の死のインパクトが大きいんですけどね
しかしこの作品はでてくるキャラ出来た人物が多いよなぁ
コーチの死にショックを受けるひろみに皆が全力でフォローして支えて
コーチとの絆といいひろみはある意味かなり恵まれてると思います
そして最後までひろみと2人のコーチの関係が重要になっていたと思います
お蝶夫人と蘭子とひろみをつなぐ人でもあったしなぁ
そしてお蝶夫人
最初は大抜擢された初心者のひろみに対して冷たい態度でちょっと驚いたんですよね
まぁお蝶夫人がひろみをテニス部に誘って可愛がっていただけに複雑な心境だったんですが
彼女の想い人である藤堂がひろみに惹かれて行くことに嫉妬したりして
初期は特に人間味にあふれていてちょっと意外でした
ただ、そのあとは経験の足りないひろみを精一杯助けて引き上げ
自分よりもひろみを優先してペアも自分とひろみと組みたかったのにジャッキーに譲り
なんというか才能もあり素晴らしい人物なのに全てをなげうってひろみのためにテニス会のために尽くしていく姿は立派というか
彼女の姿勢には感心をしてしまいましたよ
個人的に唯一残念なのがひろみとの決着戦がなかったこと
まさかのケガで描写なしとか…
まぁ作者の中で彼女がひろみに負けるってのは描けなかったのかもしれませんが
個人的には最後の最後はひろみとお蝶夫人でしっかり戦って欲しかったなぁ
ここはちょっと肩透かしをくらってしまいました
藤堂さん
お蝶夫人の想い人であり、後にひろみとは相思相愛になるわけですが
初期はコーチの命によりひろみは恋愛禁止
「男なら女の成長をさまたげるような愛し方はするな!」というコーチの言葉がやけに印象的でした
(コーチも父に捨てられた母のことがあって余計になんでしょうけど)
しっかしこの人も高校生にあるまじき忍耐力と精神力だよな
恋愛禁止を守り、最終的にはコーチに認めさせたし
コーチの死後もずっとひろみを支え続けて最終的には選手ではない道を選ぶし
ただこの時代だからこそのひろみとの忍ぶ恋は微笑ましくて結構好きでしたね
昨今こんな恋愛描写ってあんまりないからなぁ
桂コーチ
私は全巻一気に読んだんで最初きづかなかったんですが、彼が出てくる部分は原作でも2部としてあとから連載されたものだったんですね
たぶん初期の構想にはいなかった人物だとは思います
そのため2部はちょっと余分というかこれはいらないんでは?ってキャラや描写がちょっとあるんですよね
ただこの桂コーチはコーチの後釜という立場ではあってもしっかりキャラ立ちしていて良かったですね
お酒に関する約束も最後の最後に使われて良かったです
ひろみがコーチの死から立ち上がれたのは他に人の支えもありますけどやっぱり彼の力が大きかったと思います
個人的にこの作品で好きだったのはテニス界を発展させよう!テニスをもっと楽しく皆にやってもらおうという雰囲気だったことかな
ちょっとプロジェクトX的というか
テニスの世界的な選手がいない日本でどうやってテニスを根付かせて選手を育てていくか
出てくる外国勢もみんなテニス界が盛り上がることを望んで高めあおうとしている
そういう志を感じる部分が良かったですね
逆にひろみは周囲に良い人がいすぎて後半もうちょっと突き放した展開になっても良かったかもしれませんが
お蝶夫人との関係も含めて
何にせよこの作品だからの熱量を感じた漫画でしたね
今更ながら読むことが出来てよかったです
あと個人的には影響をうけた作品のトップをねらえ!がすきなのですが
読んでみたら初期の展開とコーチのキャラが似ているぐらいでしたね
(初期の展開はまんまで笑ってしまいましたがw)
ノリコもお姉さまひろみやお蝶夫人とはキャラがちがう印象でした
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