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かぐや姫の物語

さて、ジブリの高畑監督最新作
風立ちぬと同時公開がここまで遅れたんですよね

高畑監督は火垂るの墓、平成狸合戦ぽんぽこ、そして初期の世界名作劇場のイメージです
独特のタッチの作画とかぐや姫が題材ということで個人的には気になっていたので見てきました
風立ちぬも夏に見ているんですが、個人的にはかぐや姫のほうが好みでしたね


あらすじ
今は昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになり……。



話の大筋は竹取物語そのままですね
そこにかぐや姫関連の掘り下げが加わった形です
最初に古文で習うあの有名な竹取物語冒頭がナレーションが入ったのが個人的にはテンションあがりましたw
中学生のとき暗唱させられましたけど案外覚えているものですねw

まず一番の特徴である絵ですが綺麗でしたね
逆に気になって集中できないかな?と思ってましたが案外慣れましたし、そんなに違和感もなかったです
むしろこの作品にはあっていた手法だと思います

初期の子どもたちの描写や自然の虫とか森とかそういう描写はすごい気合が入ってましたね
まぁ物語的にはキモの部分でもありますが
印象的だったのはCMで流れていた姫が飛び出して走って行くシーンと、終盤の空を2人で飛ぶシーンですね


テーマとしては生きることでしょうね
姫の犯した罪と罰については終盤出てきますけど、それよりもそういう部分のほうが印象的だったかな
ほとんど月の描写はなかったので想像的な部分もありますけど
月は生きる喜びとかそういうの自体がなさそうですし、だからこそ姫はあこがれたんでしょうけど
彼女が地球に来た理由と月に帰った理由あたりはあるいていど示していたと思います

彼女は生きることを実感したかったのに記憶がなく違う道をいってしまった
結局地球に来て最終的に周りを不幸にしかしていないんですよね
最終的には記憶をなくして帰ってバッドエンドみたいなものですし
あのまま捨丸兄ちゃんと故郷にいて結婚してっていう選択をとってたら全然別の結末になったんでしょうかね
ただ、あの父親も本当に姫の幸せを願っていた部分もあって憎めないキャラではあるんですよね

終盤に再会するかぐや姫と捨丸ですけど、妻子がいながら逃げることを提案したのはちょっと笑ってしまったw
まぁでもだからこそ夢物語なんですよね
彼自身も夢だったのかと思い、最終的には妻子と日常を暮らしていってしまうんでしょうし


声優さんも良かったですね
まぁ俳優さんばかりでアニメ演技とは違いましたが、この作品の空気とはあっていてほぼ違和感はありませんでした
(風立ちぬも主役意外は皆さん上手かったんですが…)
個人的にはかぐや姫の育ての親の翁とその妻の演技が素晴らしかったですね
特に姫に対する呼びかけあたりがよかった
翁役の方はもう亡くなってしまっているんですよね…

尺はかなり長いですね
個人的には有名な結婚話をもちこんだ5人に無理難題を~あたりの流れは話も有名なだけにちょっとだるかったです
ただ、それ以外はそんなに単調には感じませんでした
姫の心情を丁寧に描いていると感じましたね
人間味にあふれたかぐや姫を描いていたと思います


前情報が入る前はもうちょっと竹取物語に色々と要素をぶちこんで新解釈の物語にするのかなぁとおもっていたんですが
見終わったら高畑さんが表現したいことはこれでつまってるんだなと感じました
独特の雰囲気ですし、竹取物語が題材っていうのもあって人を選ぶ作品だとは思います
ただ個人的にはみてよかったですし
作品としても結構好きでした
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プロフィール

藍依

Author:藍依
アニメを見たり語ったりすることが大好きです。
社会人になってからはなかなか忙しく更新もゆっくりですが、マイペースに続けていけたらと思います。
アニメや映画や漫画や本など、自分が見たり読んだりしたものの感想を書いていきたいと思います。

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