にきログ

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お話としては実にオーソドックスなんですが、そこに行き着くまでが結構あるのと序盤の雰囲気で
中盤からの展開は結構驚きましたね
ラストも安易な展開に走らずにきれいに終わったのも個人的には良かったです

絵は可愛らしい雰囲気は出てますがところどころ気になる部分もあったかなぁ


まず序盤ですが、遅刻しそうな主人公をヒロインの雫が魔法の力で助けてくれるんですよね
そこから主人公がシモベとなって一週間すごすわけなんですが…
なんだこの壁が破壊され家屋倒壊するような劇薬的甘ったるさは…！！
序盤は主人公の妄想か？ってぐらいのギャルゲー的なイチャイチャぶりで
初対面の男女のやりとりとしてありえなさすぎて少々イラっとするぐらいでしたｗ

ヒロインの雫も天然ちゃんで初期は印象があんまり良く無かったですね
茶番ぽく見えてしまったというか
彼女がハルに惚れる流れもちょっと強引というか
初期はもうちょっと入り込みやすい魅せ方にして欲しかったかもしれません

面白くなったのは雫の秘密告白や桐羽さんの話あたりからですかね
もちろん魔法の力がそんなに良い面ばかりではなく…というある意味当然の流れではあるのですが
そこからの展開や描写は緊迫感が生まれてよかったですね

雫もただただ天然の可愛い子ちゃんというわけではないっていうのも印象的でした
個人的に気になったのは主人公が雫の秘密を知った後の反応かな？

あの容姿も性格も全部嘘だったわけなんですけど
もし雫の魔法がとけて、もとの性格と容姿にもどっていてもそれでも気持ちは変わらなかったのか？とか
本当の高階雫についての主人公の葛藤がほとんどなかったのがかなり気になりました
そこも越えた上で雫は雫で好きなんだ～な流れになってほしかったかなと


ただ終盤の流れは良かったですね
今までの積み重ねや言葉のつかいかたも上手かったですね
こういうのって何だかんだで奇跡の力でハッピーエンドみたいな方向に行くことが多いですが
この作品は結果を受け止めた上で主人公が頑張っていくというのが新鮮でしたね
主人公が途中まではなんとか雫を救おうと自己犠牲にはしるのを桐羽さんが経験者の言葉から止めるのも良かったですね

最後は魔法の曖昧さもあってあれで大丈夫なの？て気もしますが
読後感は良かったですね

あとは女の子キャラはフルボイスだったんですがそれも良かったですね
どちらも可愛らしい声でした

ちょっと気になる部分もありましたが、色々と面白い要素があってよかったです
最初の展開はちょっとプレイしてて我慢が必要でしたが…楽しかったです

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