2015.09.21
ファタモルガーナの館-AnotherEpisodes- プレイ感想
こちらは以前プレイしたファタモルガーナの館のファンディスクですね
(本編の感想はこちら)
評判も良かったのでプレイしてみましたが面白かったです
ファンディスクと言っても本編でダイジェスト気味だった過去をガッツリ描いた作品で
ボリューム的にはそこそこですが物語的にはかなりしっかりした作品でしたね~
以下ネタバレの感想になりますので
面白かったですが本編プレイは前提の作品だと思います
あらすじ
「広い世界なんていらないから、私たちの――――」
本編「ファタモルガーナの館」の根幹に至るエピソードが、ついにファンディスクとして登場!
かつては正義感に溢れていた一途な青年が、どのようにしてその手を血に染めていったのか。
人の優しさを知った幼い聖女の、幸せな思い出とは……。
本編主人公による“介入"がなかった真の歴史が紐解かれる――!
さて、このお話は本編にもあった悲劇へ向かうモルガーナが魔女になったお話です
本編ではどちらかというとモルガーナを救う最後のピースを見つけるためにあらすじだけ追った形だったんですよね
それが今回はヤコポやモルガーナの心境がかなりしっかり描かれていて悲劇へ向かってしまうお話としての説得力が増した感じですね
あとは主人公のミシェルが助けに来ないので本当に悲惨なまま物語が終わってしまうんですよね
悲劇欝展開スキーな自分ですがラストは物悲しかったです
本編はわりと叙述トリックや凝った仕掛けがありましたがアナザーはしかけや伏線はありつつドラマ性重視でしたね
尺が短く物語りも重い分アナザーの方が好きな方向性だったりしますw
他にもいくつか短編集が入っていて良かったですね
ミシェルと友人の物語も良かったですし、本編の物語のあとの補足的な小話も良かった
あとは相変わらず絵も音楽もクオリティ高かったですね
特に今回は歌ありの曲はどれも良かった
ラストに流れたテーマ曲の使い方は色々な意味でずるいなぁ・・・と
以下キャラ別感想
ヤコポ
本編では尊大な性格の部分が多かったため今回の青年時代の僕は爽やかでしたね
売春婦たちと関わりながらもそっち関連はてんでウブだし
青年としての青臭い野望があって仲間がいて輝いていたのに
領主にとってかわってからの歯車の狂いっぷりが酷かったですね
ただ、今回ヤコポについてしっかり描かれたために、彼自身も最初から暴君だったわけではなく
タイミングとすれ違いによりどんどん後戻りできなくなって彼自身が立場にがんじがらめになっていってしまう姿がなんとも哀れでした
本編ではそれでもモルガーナにした仕打ちが酷すぎてどうにかならなかったのかと思っていましたが
彼が本来は素直だからこそこういう方向性に行ってしまう部分がわかりやすかったですね
そしてラストなんですがちゃんとモルガーナに愛してるって伝えてたんですね
(モルガーナにはまったく伝わっていませんでしたが)
彼が死ぬ間際に気づいた幸せの未来が美しすぎてなんとも物悲しかったですね
しかしこの作品に出てくる立ち絵つきのキャラのほとんどをヤコポが殺してるんですよね
(マリーアへのなさけも最終的には無意味になったのは流石に哀れでしたが)
わかっちゃいたけど重い話です
ただこれだけは言いたい・・・・このロリコンめ!
11歳の少女にある日突然20過ぎの男が好きって口走るのは流石にちょっとヤコポさん擁護できません
16歳まで待つって言ってましたけど16歳になったら監禁状態だしなww
つくづく残念な人です・・・でもだからこそ人間味に一番あふれてるんでしょうけどww
モルガーナ
ツンデレ少女でしたw
短編で久々に魔女モルガーナが出てきてそういやこんなキャラだったなとww
しっかし育った環境や顔の痣があったとはいえかなり意固地でもありましたね
あそこまで言っても見放さず世話してくれた売春婦の人たちは優しい
かなりこり固まった考えをもっていましたがヤコポたちの生活で軟化
失ってから初めてその大切さに気づくんですよね
ヤコポのおんぶシーンと夢の中のデレシーンは良かったですね
あとは彼女が自分が聖女であることと普通の少女に戻ってしまうことへの葛藤とか
よりしっかり彼女の内面がえがかれたことでかなり普通の女の子なんだなと
何だかんだいって顔の痣のことも気にしちゃってましたしね
そして再び領主に捕まってからのモルガーナがすでに正気を失っていた描写は今回の方が分かりやすかったですね
まぁあんだけのトラウマを植えつけた領主の下へまた連れ戻されてしかも腕一本切り落とされてる状態ですからね
個人的にこの作品で良かったのはモルガーナがヤコポをけして許さない部分かな
あれだけのことをしでかしたヤコポはやっぱりモルガーナと両思いでって方向性には舞台裏でもいってほしくはないかな
あくまで別の選択肢として奴隷の青年としてだったらモルガーナとの幸せな未来が見てみたいですが
ジェレン
今回の新キャラの僕っ子女の子
この世界観には不似合いな感じの超明るい軽い感じのキャラで最初はちょっと違和感がありましたね
ノリが学園ノベルゲーのお騒がせキャラみたいだな…と
あとは作品的にこのキャラはこれだけじゃない裏がありそうだとはうすうす感じてはいました
ただ、最終的な真実には驚きましたね
まさか領主バルニエのペットだったとは・・・・そして悲しみを理解できない人間だったとは
個人的には前編と後編の間にあったジェレンの生い立ち話あたりが興味深かったですね
でも、世の中色んな病気があるので実際に悲しみと言う感情が理解できない人がいてもおかしくないかなと説得力を持たせて描けたのは流石だなと思います
そしてそれゆえにバルニエと何か共有できるような関係になったこともわかりやすかったかなと
好きな人のフェイントには見事にひっかかりました
領主バルニエ
こちら本編では完全な悪役であり小者のイメージが強かったのですが、今回しっかりとキャラ付けされたことによりその印象が変わりましたね
まぁ実際やってることは最低で残虐で暴君なんですが
ジェレンとの関わりの中で彼も最初から暴君ではなかった一面が見られたのは面白かった
そしてジェレンとの奇妙な仲も、おかしい者同士だからのやりとりも
単なる狂った悪役ではない描写だったのは良かったですね
まぁ後半でも亡霊(ヤコポ自身が作った幻想)としてやたら生首含めて出演してくださいましたけどww
グラシアン
くら~し安全な人(舞台裏のこの突っ込みまでまったく気がつかなかった・・・)
こちらも新キャラ
初登場時からやけに自己顕示欲があってどこか危なっかしさを感じるキャラではあったので
後編での裏切りはなんともって感じでしたね
まぁ彼にしてみればヤコポこそが大噓吐きの裏切り者という認識だったんでしょうけど
今更ながらヤコポが領主になるときにグラシアンや仲間を側近として登用できていたら違っていたのかな?とも思いますが
登用したらしたで貴族や諸外国からの非難や突き上げが凄そうだし
(前領主の隠し子と言っているヤコポですら苦労しましたしね)
地位が与えれらてそれこそ態度が急変したり別の貴族に唆されて取り込まれちゃうような人間も出そうだし何とも難しいですね
唯一マリーアだけはそういうことがなさそうですが、それはそれで仲間内での格差とか難しいな
オディロン
執政官のおじいさん
最初はヤコポを利用してやろうとか立ち回りも考えていたんでしょうが、何だかんだで情が移ってしまった人
数少ない領主としてのヤコポが信頼できる人だっただけに、彼の死はかなりの損失でしたね
彼が生きていればあそこまでの悲劇にはならなかったんじゃないかなとは思ってしまいます
しかもそれがヤコポの判断ミスによるかつての仲間の裏切りとか目も当てられない理由ですからね
オディロンとヤコポとのやりとり好きでした
マリーア
過去編では相変わらずのいい姉御っぷりで良いキャラでしたね
ただ見守る受け身でい続けたことが彼女の悲劇なのかな?
動き出したときは既に時遅しな感じでしたし
彼女の最後も悲惨でしたね
あのマリーアが書いた文字って本編では謎だった書き残してあった文字でいいんですよね?
ヤコポのために文字を独学で勉強してたりいじらしいところもあるだけになぁ
舞台裏でも話がありましたがグラシアンの裏切り時点で乗り込んでヤコポと腹を割って話せていたら多少は違っていたんでしょうね
そしてアフターハッピーエンド
本編後のミシェルとジゼルのお話です
ミシェルが割りとまっとうに社会人やってるのがなんだか・・・前はひたすら引きこもってたニートみたいなキャラだったしな(酷い)
ただ、個人的にリア中の爆発しろなお話はあんまり興味が無かったかな
私自身がミシェルとジゼルのカップルのその後にあまり興味が無いのかなぁと
ただその後のモルガーナとの再会とかキャラが幸せそうにしている未来が垣間見えるお話だったことは良かったかなと思います
色々と書きましたがFDや外伝としてはとても良かったです
よりファタモルガーナの世界観やお話を掘り下げることができましたし
キャラとしてもより深みが増したと思います
欝エンドで後半は暗いので作者さんも書くのは精神的に大変だったと思うのですが
プレイしてずっしりとした重さがありながらもそれぞれのキャラの想いが伝わってきてやりごたえがありました
面白かったです
(本編の感想はこちら)
評判も良かったのでプレイしてみましたが面白かったです
ファンディスクと言っても本編でダイジェスト気味だった過去をガッツリ描いた作品で
ボリューム的にはそこそこですが物語的にはかなりしっかりした作品でしたね~
以下ネタバレの感想になりますので
面白かったですが本編プレイは前提の作品だと思います
あらすじ
「広い世界なんていらないから、私たちの――――」
本編「ファタモルガーナの館」の根幹に至るエピソードが、ついにファンディスクとして登場!
かつては正義感に溢れていた一途な青年が、どのようにしてその手を血に染めていったのか。
人の優しさを知った幼い聖女の、幸せな思い出とは……。
本編主人公による“介入"がなかった真の歴史が紐解かれる――!
さて、このお話は本編にもあった悲劇へ向かうモルガーナが魔女になったお話です
本編ではどちらかというとモルガーナを救う最後のピースを見つけるためにあらすじだけ追った形だったんですよね
それが今回はヤコポやモルガーナの心境がかなりしっかり描かれていて悲劇へ向かってしまうお話としての説得力が増した感じですね
あとは主人公のミシェルが助けに来ないので本当に悲惨なまま物語が終わってしまうんですよね
悲劇欝展開スキーな自分ですがラストは物悲しかったです
本編はわりと叙述トリックや凝った仕掛けがありましたがアナザーはしかけや伏線はありつつドラマ性重視でしたね
尺が短く物語りも重い分アナザーの方が好きな方向性だったりしますw
他にもいくつか短編集が入っていて良かったですね
ミシェルと友人の物語も良かったですし、本編の物語のあとの補足的な小話も良かった
あとは相変わらず絵も音楽もクオリティ高かったですね
特に今回は歌ありの曲はどれも良かった
ラストに流れたテーマ曲の使い方は色々な意味でずるいなぁ・・・と
以下キャラ別感想
ヤコポ
本編では尊大な性格の部分が多かったため今回の青年時代の僕は爽やかでしたね
売春婦たちと関わりながらもそっち関連はてんでウブだし
青年としての青臭い野望があって仲間がいて輝いていたのに
領主にとってかわってからの歯車の狂いっぷりが酷かったですね
ただ、今回ヤコポについてしっかり描かれたために、彼自身も最初から暴君だったわけではなく
タイミングとすれ違いによりどんどん後戻りできなくなって彼自身が立場にがんじがらめになっていってしまう姿がなんとも哀れでした
本編ではそれでもモルガーナにした仕打ちが酷すぎてどうにかならなかったのかと思っていましたが
彼が本来は素直だからこそこういう方向性に行ってしまう部分がわかりやすかったですね
そしてラストなんですがちゃんとモルガーナに愛してるって伝えてたんですね
(モルガーナにはまったく伝わっていませんでしたが)
彼が死ぬ間際に気づいた幸せの未来が美しすぎてなんとも物悲しかったですね
しかしこの作品に出てくる立ち絵つきのキャラのほとんどをヤコポが殺してるんですよね
(マリーアへのなさけも最終的には無意味になったのは流石に哀れでしたが)
わかっちゃいたけど重い話です
ただこれだけは言いたい・・・・このロリコンめ!
11歳の少女にある日突然20過ぎの男が好きって口走るのは流石にちょっとヤコポさん擁護できません
16歳まで待つって言ってましたけど16歳になったら監禁状態だしなww
つくづく残念な人です・・・でもだからこそ人間味に一番あふれてるんでしょうけどww
モルガーナ
ツンデレ少女でしたw
短編で久々に魔女モルガーナが出てきてそういやこんなキャラだったなとww
しっかし育った環境や顔の痣があったとはいえかなり意固地でもありましたね
あそこまで言っても見放さず世話してくれた売春婦の人たちは優しい
かなりこり固まった考えをもっていましたがヤコポたちの生活で軟化
失ってから初めてその大切さに気づくんですよね
ヤコポのおんぶシーンと夢の中のデレシーンは良かったですね
あとは彼女が自分が聖女であることと普通の少女に戻ってしまうことへの葛藤とか
よりしっかり彼女の内面がえがかれたことでかなり普通の女の子なんだなと
何だかんだいって顔の痣のことも気にしちゃってましたしね
そして再び領主に捕まってからのモルガーナがすでに正気を失っていた描写は今回の方が分かりやすかったですね
まぁあんだけのトラウマを植えつけた領主の下へまた連れ戻されてしかも腕一本切り落とされてる状態ですからね
個人的にこの作品で良かったのはモルガーナがヤコポをけして許さない部分かな
あれだけのことをしでかしたヤコポはやっぱりモルガーナと両思いでって方向性には舞台裏でもいってほしくはないかな
あくまで別の選択肢として奴隷の青年としてだったらモルガーナとの幸せな未来が見てみたいですが
ジェレン
今回の新キャラの僕っ子女の子
この世界観には不似合いな感じの超明るい軽い感じのキャラで最初はちょっと違和感がありましたね
ノリが学園ノベルゲーのお騒がせキャラみたいだな…と
あとは作品的にこのキャラはこれだけじゃない裏がありそうだとはうすうす感じてはいました
ただ、最終的な真実には驚きましたね
まさか領主バルニエのペットだったとは・・・・そして悲しみを理解できない人間だったとは
個人的には前編と後編の間にあったジェレンの生い立ち話あたりが興味深かったですね
でも、世の中色んな病気があるので実際に悲しみと言う感情が理解できない人がいてもおかしくないかなと説得力を持たせて描けたのは流石だなと思います
そしてそれゆえにバルニエと何か共有できるような関係になったこともわかりやすかったかなと
好きな人のフェイントには見事にひっかかりました
領主バルニエ
こちら本編では完全な悪役であり小者のイメージが強かったのですが、今回しっかりとキャラ付けされたことによりその印象が変わりましたね
まぁ実際やってることは最低で残虐で暴君なんですが
ジェレンとの関わりの中で彼も最初から暴君ではなかった一面が見られたのは面白かった
そしてジェレンとの奇妙な仲も、おかしい者同士だからのやりとりも
単なる狂った悪役ではない描写だったのは良かったですね
まぁ後半でも亡霊(ヤコポ自身が作った幻想)としてやたら生首含めて出演してくださいましたけどww
グラシアン
くら~し安全な人(舞台裏のこの突っ込みまでまったく気がつかなかった・・・)
こちらも新キャラ
初登場時からやけに自己顕示欲があってどこか危なっかしさを感じるキャラではあったので
後編での裏切りはなんともって感じでしたね
まぁ彼にしてみればヤコポこそが大噓吐きの裏切り者という認識だったんでしょうけど
今更ながらヤコポが領主になるときにグラシアンや仲間を側近として登用できていたら違っていたのかな?とも思いますが
登用したらしたで貴族や諸外国からの非難や突き上げが凄そうだし
(前領主の隠し子と言っているヤコポですら苦労しましたしね)
地位が与えれらてそれこそ態度が急変したり別の貴族に唆されて取り込まれちゃうような人間も出そうだし何とも難しいですね
唯一マリーアだけはそういうことがなさそうですが、それはそれで仲間内での格差とか難しいな
オディロン
執政官のおじいさん
最初はヤコポを利用してやろうとか立ち回りも考えていたんでしょうが、何だかんだで情が移ってしまった人
数少ない領主としてのヤコポが信頼できる人だっただけに、彼の死はかなりの損失でしたね
彼が生きていればあそこまでの悲劇にはならなかったんじゃないかなとは思ってしまいます
しかもそれがヤコポの判断ミスによるかつての仲間の裏切りとか目も当てられない理由ですからね
オディロンとヤコポとのやりとり好きでした
マリーア
過去編では相変わらずのいい姉御っぷりで良いキャラでしたね
ただ見守る受け身でい続けたことが彼女の悲劇なのかな?
動き出したときは既に時遅しな感じでしたし
彼女の最後も悲惨でしたね
あのマリーアが書いた文字って本編では謎だった書き残してあった文字でいいんですよね?
ヤコポのために文字を独学で勉強してたりいじらしいところもあるだけになぁ
舞台裏でも話がありましたがグラシアンの裏切り時点で乗り込んでヤコポと腹を割って話せていたら多少は違っていたんでしょうね
そしてアフターハッピーエンド
本編後のミシェルとジゼルのお話です
ミシェルが割りとまっとうに社会人やってるのがなんだか・・・前はひたすら引きこもってたニートみたいなキャラだったしな(酷い)
ただ、個人的にリア中の爆発しろなお話はあんまり興味が無かったかな
私自身がミシェルとジゼルのカップルのその後にあまり興味が無いのかなぁと
ただその後のモルガーナとの再会とかキャラが幸せそうにしている未来が垣間見えるお話だったことは良かったかなと思います
色々と書きましたがFDや外伝としてはとても良かったです
よりファタモルガーナの世界観やお話を掘り下げることができましたし
キャラとしてもより深みが増したと思います
欝エンドで後半は暗いので作者さんも書くのは精神的に大変だったと思うのですが
プレイしてずっしりとした重さがありながらもそれぞれのキャラの想いが伝わってきてやりごたえがありました
面白かったです
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