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3月のライオン 前編・後編 感想

またもお久しぶりの感想です
映画を見たのですが前後編だったため2作とも見終わった時点で書こうと思ってました
ちなみに原作、アニメともに知っている人間です
原作は明確な区切りどころがなく、映画のシナリオとしては難しいだろうなと感じていました
しかしその中でも上手くまとめていたのではないかな?と思います

あらすじ
幼少期に交通事故で両親と妹を亡くした17歳のプロ棋士、桐山零(神木隆之介)。父の友人である棋士・幸田柾近(豊川悦司)に引き取られるが、そこから離れざるを得なくなってしまう。以来、東京の下町で一人暮らしをする彼だったが、川向こうに暮らす川本家の3姉妹のもとで一緒に食事をするように。彼女たちとの触れ合いを支えにする桐山だったが……。



まずこの作品は将棋が題材ではあるんですけど
あくまでメインテーマは主人公の桐山零の成長と周囲の人々の生き方です
なので将棋に勝った負けたが主体ではないんですよね

登場人物も多く将棋側、川本家側、零の家族側、学校側といくつかの要素があります
それを2本の映画の中に収めるのはかなり大変だったと思います
前編はカットはありつつも基本は原作どおりでしたね
個人的には新人戦を中盤の山場に持ってきて、零の成長と盛り上がりを分かりやすい構成にしたのはとても良かったと思います
尺の関係で一番割りをくったのは学校関係でしょうね
先生の場面はかなり少なくなってましたが優先順位からいくと仕方ないかな
ただ、所々で存在感は出ていたと思います

そして後編はお話をまとめるために半分ぐらいはオリジナルの展開でした
特に将棋関係と零の家族関係は原作でもまだ決着がついておらず、ある程度まとめるためにだいぶ変更がありました
ただ、映画の雰囲気が壊れることなくある程度前に進んでいく登場人物たちを上手く描いていたんじゃないかな?と感じました
(むしろ原作は香子あたりは最近は扱いが上手くいってない気もするので。原作では空気気味な歩にも映画はキッチリ触れていてくれたのは良かった)
後藤にしても妻の死をオリジナルで入れたことで一つの区切りができたかなと思います

いじめ関連は原作だともっとしっかり描写があるのでかなり駆け足に感じたかな
ただ全体を見ると仕方ないかも
宗谷名人が耳が聞こえない設定は結局この映画だとあまり意味のあるように感じない設定だったかも
後半二階堂や島田さんなども出番は少なかったですね

原作を知っていると映画オリジナルの脚本でのエンドは違和感を感じる人もいるとは思いますが
映画だけで考えれば前半はそれぞれの登場人物の悩みと主人公が色々な人と関わっていくお話
後半はそれぞれの登場人物が動き出し主人公も自分だけでなく周囲に目をむけるように成長していった感じかな
最後の宗谷戦はやらない気がしましたがやっぱりですね
でもそこまでの道のりとしてしめたのは悪くなかったと思います
かなり脚本的につめこんでたのでそのあたりが初見の人にはどううつるかな?と思いました

そして漫画の実写化で問題になるキャスティングですが
これはかなり良かったですね
ほとんど違和感がありませんでした
とくに主人公役の神木君はピッタリのはまり役で大変良かったですね
あと後藤は伊藤さんが演じたおかげでカッコよさがアップしまくりで良かったです(笑)イケメンすぎだろ!と思ってしまいました
そして川本家父も良かったですね
あのナチュラルなクズさ加減が違和感なくて素晴らしかったです
宗谷名人は宗谷というよりも羽生さんっぽい感じがしたかも?

ただ、原作は中期以降はかなり明るくてギャグ描写や息抜き描写が多いんですが
映画は尺の関係もあってそういった部分はほぼカット
おかげでちょっと重苦しさが多いというかシリアスシーンが長いかなと感じてしまいました
出来は良いとは思うけど気軽に楽しめる内容ではないのがなかなか難しいところかなとも感じました

でもあの原作をここまで映画で再構築して作ってくれたこと
それを見ることが出来て良かったです
面白かった

春の歌は好きだからスピッツバージョンで聞きたかったです
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genre : 映画

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