2017.05.07
3月のライオン 前編・後編 感想
またもお久しぶりの感想です
映画を見たのですが前後編だったため2作とも見終わった時点で書こうと思ってました
ちなみに原作、アニメともに知っている人間です
原作は明確な区切りどころがなく、映画のシナリオとしては難しいだろうなと感じていました
しかしその中でも上手くまとめていたのではないかな?と思います
あらすじ
幼少期に交通事故で両親と妹を亡くした17歳のプロ棋士、桐山零(神木隆之介)。父の友人である棋士・幸田柾近(豊川悦司)に引き取られるが、そこから離れざるを得なくなってしまう。以来、東京の下町で一人暮らしをする彼だったが、川向こうに暮らす川本家の3姉妹のもとで一緒に食事をするように。彼女たちとの触れ合いを支えにする桐山だったが……。
まずこの作品は将棋が題材ではあるんですけど
あくまでメインテーマは主人公の桐山零の成長と周囲の人々の生き方です
なので将棋に勝った負けたが主体ではないんですよね
登場人物も多く将棋側、川本家側、零の家族側、学校側といくつかの要素があります
それを2本の映画の中に収めるのはかなり大変だったと思います
前編はカットはありつつも基本は原作どおりでしたね
個人的には新人戦を中盤の山場に持ってきて、零の成長と盛り上がりを分かりやすい構成にしたのはとても良かったと思います
尺の関係で一番割りをくったのは学校関係でしょうね
先生の場面はかなり少なくなってましたが優先順位からいくと仕方ないかな
ただ、所々で存在感は出ていたと思います
そして後編はお話をまとめるために半分ぐらいはオリジナルの展開でした
特に将棋関係と零の家族関係は原作でもまだ決着がついておらず、ある程度まとめるためにだいぶ変更がありました
ただ、映画の雰囲気が壊れることなくある程度前に進んでいく登場人物たちを上手く描いていたんじゃないかな?と感じました
(むしろ原作は香子あたりは最近は扱いが上手くいってない気もするので。原作では空気気味な歩にも映画はキッチリ触れていてくれたのは良かった)
後藤にしても妻の死をオリジナルで入れたことで一つの区切りができたかなと思います
いじめ関連は原作だともっとしっかり描写があるのでかなり駆け足に感じたかな
ただ全体を見ると仕方ないかも
宗谷名人が耳が聞こえない設定は結局この映画だとあまり意味のあるように感じない設定だったかも
後半二階堂や島田さんなども出番は少なかったですね
原作を知っていると映画オリジナルの脚本でのエンドは違和感を感じる人もいるとは思いますが
映画だけで考えれば前半はそれぞれの登場人物の悩みと主人公が色々な人と関わっていくお話
後半はそれぞれの登場人物が動き出し主人公も自分だけでなく周囲に目をむけるように成長していった感じかな
最後の宗谷戦はやらない気がしましたがやっぱりですね
でもそこまでの道のりとしてしめたのは悪くなかったと思います
かなり脚本的につめこんでたのでそのあたりが初見の人にはどううつるかな?と思いました
そして漫画の実写化で問題になるキャスティングですが
これはかなり良かったですね
ほとんど違和感がありませんでした
とくに主人公役の神木君はピッタリのはまり役で大変良かったですね
あと後藤は伊藤さんが演じたおかげでカッコよさがアップしまくりで良かったです(笑)イケメンすぎだろ!と思ってしまいました
そして川本家父も良かったですね
あのナチュラルなクズさ加減が違和感なくて素晴らしかったです
宗谷名人は宗谷というよりも羽生さんっぽい感じがしたかも?
ただ、原作は中期以降はかなり明るくてギャグ描写や息抜き描写が多いんですが
映画は尺の関係もあってそういった部分はほぼカット
おかげでちょっと重苦しさが多いというかシリアスシーンが長いかなと感じてしまいました
出来は良いとは思うけど気軽に楽しめる内容ではないのがなかなか難しいところかなとも感じました
でもあの原作をここまで映画で再構築して作ってくれたこと
それを見ることが出来て良かったです
面白かった
春の歌は好きだからスピッツバージョンで聞きたかったです
映画を見たのですが前後編だったため2作とも見終わった時点で書こうと思ってました
ちなみに原作、アニメともに知っている人間です
原作は明確な区切りどころがなく、映画のシナリオとしては難しいだろうなと感じていました
しかしその中でも上手くまとめていたのではないかな?と思います
あらすじ
幼少期に交通事故で両親と妹を亡くした17歳のプロ棋士、桐山零(神木隆之介)。父の友人である棋士・幸田柾近(豊川悦司)に引き取られるが、そこから離れざるを得なくなってしまう。以来、東京の下町で一人暮らしをする彼だったが、川向こうに暮らす川本家の3姉妹のもとで一緒に食事をするように。彼女たちとの触れ合いを支えにする桐山だったが……。
まずこの作品は将棋が題材ではあるんですけど
あくまでメインテーマは主人公の桐山零の成長と周囲の人々の生き方です
なので将棋に勝った負けたが主体ではないんですよね
登場人物も多く将棋側、川本家側、零の家族側、学校側といくつかの要素があります
それを2本の映画の中に収めるのはかなり大変だったと思います
前編はカットはありつつも基本は原作どおりでしたね
個人的には新人戦を中盤の山場に持ってきて、零の成長と盛り上がりを分かりやすい構成にしたのはとても良かったと思います
尺の関係で一番割りをくったのは学校関係でしょうね
先生の場面はかなり少なくなってましたが優先順位からいくと仕方ないかな
ただ、所々で存在感は出ていたと思います
そして後編はお話をまとめるために半分ぐらいはオリジナルの展開でした
特に将棋関係と零の家族関係は原作でもまだ決着がついておらず、ある程度まとめるためにだいぶ変更がありました
ただ、映画の雰囲気が壊れることなくある程度前に進んでいく登場人物たちを上手く描いていたんじゃないかな?と感じました
(むしろ原作は香子あたりは最近は扱いが上手くいってない気もするので。原作では空気気味な歩にも映画はキッチリ触れていてくれたのは良かった)
後藤にしても妻の死をオリジナルで入れたことで一つの区切りができたかなと思います
いじめ関連は原作だともっとしっかり描写があるのでかなり駆け足に感じたかな
ただ全体を見ると仕方ないかも
宗谷名人が耳が聞こえない設定は結局この映画だとあまり意味のあるように感じない設定だったかも
後半二階堂や島田さんなども出番は少なかったですね
原作を知っていると映画オリジナルの脚本でのエンドは違和感を感じる人もいるとは思いますが
映画だけで考えれば前半はそれぞれの登場人物の悩みと主人公が色々な人と関わっていくお話
後半はそれぞれの登場人物が動き出し主人公も自分だけでなく周囲に目をむけるように成長していった感じかな
最後の宗谷戦はやらない気がしましたがやっぱりですね
でもそこまでの道のりとしてしめたのは悪くなかったと思います
かなり脚本的につめこんでたのでそのあたりが初見の人にはどううつるかな?と思いました
そして漫画の実写化で問題になるキャスティングですが
これはかなり良かったですね
ほとんど違和感がありませんでした
とくに主人公役の神木君はピッタリのはまり役で大変良かったですね
あと後藤は伊藤さんが演じたおかげでカッコよさがアップしまくりで良かったです(笑)イケメンすぎだろ!と思ってしまいました
そして川本家父も良かったですね
あのナチュラルなクズさ加減が違和感なくて素晴らしかったです
宗谷名人は宗谷というよりも羽生さんっぽい感じがしたかも?
ただ、原作は中期以降はかなり明るくてギャグ描写や息抜き描写が多いんですが
映画は尺の関係もあってそういった部分はほぼカット
おかげでちょっと重苦しさが多いというかシリアスシーンが長いかなと感じてしまいました
出来は良いとは思うけど気軽に楽しめる内容ではないのがなかなか難しいところかなとも感じました
でもあの原作をここまで映画で再構築して作ってくれたこと
それを見ることが出来て良かったです
面白かった
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3月のライオン 後編
人気将棋漫画原作の後編で、前編と比べると勝負場面よりも家族のほうにフォーカスが当たっており、悪くはないけれど手堅すぎる感じも。前編の感想はこちら 作品情報 2017年日本映画 監督:大友啓史 出演:神木隆之介、有村架純、倉科カナ 上映時間:140分 評価★…
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3月のライオン 後編@ユナイテッドシネマ豊洲
【映画】3月のライオン 後編
【解説・あらすじ】「ハチミツとクローバー」で知られる羽海野チカの大ヒットコミックを、「るろうに剣心」シリーズでもタッグを組んだ大友啓史監督&神木隆之介主演で実写映画化する2部作の後編で、18歳になった主人公のプロ棋士・桐山零の戦いや、零を取り巻く人々との…
劇場鑑賞「3月のライオン 後編」
そして、タイトル戦へ…
詳細レビューはφ(.. )
https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201704220001/
映画 3月のライオン ビジュアルブック [ 菊池修 ]
3月のライオン 後編〜何人入院すれば気が済むのか
公式サイト。羽海野チカ原作、大友啓史監督。神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、佐々木蔵之介、加瀬亮、前田吟、高橋一生、岩松了、伊勢谷友介、新津ちせ、板 ...
『3月のライオン 後編』 2017年3月5日 TOHOシネマズ六本木ヒルズ
『3月のライオン 後編』 をイッキ見試写会で鑑賞しました。
完成披露試写会に続く前編2回目と後編を鑑賞した。
上映後に、神木隆之介、有村架純。伊勢谷友介、大友啓史監督が登壇した。
【ストーリー】
プロ棋士の桐山零(神木隆之介)が、川本あかり(倉科カナ)、ひなた(清原果耶)、モモ(新津ちせ)の川本家3姉妹と食卓を囲むようになって1年。彼女らとの交流に安らぎを感じる一方で獅子王戦に臨もうと...
『3月のライオン 後編』('17初鑑賞41・劇場)
☆☆☆☆- (10段階評価で 8)
4月24日(月) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン2にて 14:50の回を鑑賞。
3月のライオン 後編★★★・5
羽海野チカの人気コミックを、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が、神木隆之介主演で実写映画化した2部作の後編。孤独な青年棋士が三姉妹との出会いを通して成長していく姿を描く。主人公を癒す三姉妹を倉科カナ、清原果耶、新津ちせが演じ、ライバルの二海堂を特...
「3月のライオン 後編」:重めだが、ラストに救われる
映画『3月のライオン 後編』は、きちんと面白かったですよ。前編を受けて、「家族の
ショートレビュー「3月のライオン 前編/後編・・・・・評価額1650円」
将棋だけ、じゃなかった。
幼くして事故で家族を亡くし、中学生の時にプロの棋士となった高校生、桐山零の葛藤と成長を描くリリカルな青春ストーリー。
原作もTVアニメも名作なので、必然的に期待のハードルは上がるが、二部作とはいえ、これだけ複雑な物語をよくぞまとめ上げた。
前後編277分の長尺を、全く飽きさせない。
大友啓史監督作品としては、「るろうに剣心」三部作以来の秀作だ。
主...