2008.06.17
今、そこにいる僕 全13話
こちらはタイトルは知っていて鬱アニメだと聞いていたのですけどずっと見たかった作品でした
見た後にもの凄く何か考えてしまうようなアニメでした
あらすじとしては主人公であるシュウがある日不思議な少女ララ・ルゥと出会い
無理やり連れさらわれそうになる彼女を助けようとして異世界に飛ばされるというよくあるボーイミーツガールっぽい感じだったりします
キャラデザ自体も思いっきり子供向けな感じですしね
また未来少年コナンや天空の城ラピュタを彷彿とさせるようなシーンが序盤は結構あった気がしました
参加してるスタッフの中にもかぶってる人いるみたいですしね
それと大地監督というとギャグアニメと少女アニメっていう印象がとても強かったのでこういったシリアスなアニメを作っていたことはちょっと驚きましたよ
(りりかSOSやフルバでもシリアスな展開はあったりしましたけど少女アニメって思ってたしなぁ)
まぁこの作品も最初はふっつーに日常で全然鬱アニメに1話では見えなかったりするんですけどね
ちゃんと物語としてはある程度着地してはいるのですが全体的に描写が不足してるなぁと感じることも多かったです
特にシュウが飛ばされた世界に関しては作中では一切説明がなくSF的な設定についてなど色々と突っ込みどころはあったりするんですよね
またあまりにも大きなテーマのためにどうしても一般的な着地点に持っていかざる得なかったようにも感じました
ただこの作品では理不尽な境遇や止められない憎しみや戦争の中でいろんな考えやいろんな人がいて
その状況の中で悩むキャラクターの描写に重点を置いてる感じでしたしね
思わず見ていてどうすればじゃぁこの場合いいんだろうかと思わず考えちゃうような作品でしたし
あと音楽が岩崎琢さんでしたが相変わらずとっても良かったです
印象深かったので登場人物別に感想でも
松谷修造(シュウ)
この作品の主人公
よくある冒険少年ものの主人公らしく性格は元気で馬鹿だけど間違ったことはしない。普通のアニメだったらこのキャラで生きたんでしょうけどこのアニメではやたらと浮いた存在でした
厳しく辛く理不尽な世界の中でそれでも「人間生きていれば良いことがある」と言い続けてそれを変えなかった
そんな主人公は人間味がないとか偽善者だとか口先ばっかとか感じる人もいるんだろうなぁとは思います
ただそれでもシュウがシュウのまま変わらなかったことこそがヘリウッドという異世界へのアンチテーゼだったのかなぁと見てて感じたりはしました
また彼の言っていることはいつでも正しさだったりするのですが
それが偽善的に感じられてもはっとするようなことを言ったりしてるんですよね
最後まで誰も殺さなかったってのも大きいと思いますけど
最後まで言い続けていた生きていれば~のフレーズも最終的には違った意味合いになったように感じましたし
ただシュウが最終的に自分の世界に帰ったことはちょっと意外でした
1話と同じ夕陽を見ながらシュウがヘリウッドのことを経て何を感じたのかってのはきになりますよね
夕日の使い方ってのはとっても良かったと思います
でもさぁ見つけてろくに喋ったこともないララ・ルゥを何であそこまでして助けようとするのとは見てておもちゃったけどね
でもそれがシュウというキャラなんだろうなぁとは思いました
ララ・ルゥ
目が怖いヒロイン(うさみちゃん的な意味で)
いや目が印象的なキャラにしたかったんでしょうけど最初はあの目がちょっと怖かったです(オイ)
とにかく無表情無言で中盤になるまでほっとんどしゃべりません
だから何考えてるのかさっぱりわかんなかったキャラだった
そのくせララ・ルゥのせいでシュウは酷い目にあってたりしたので何コイツ的な感じでした
ただベタながらも人との交流の中で心を開いていく過程は良かったです
彼女の話していた水を出すと喜んでくれていた人々がやがて水を出すことが当然となり争いだし殺し合うということからも
彼女はそんな戦いをずっと見続けてきてどっちかに肩入れしたり人のために何かすること自体をすでにやめてしまっていたようですしね
でも人との交流があってこその最後の展開でしょうね
まぁ相変わらずで表情が読み取りにくいしわかりづらいキャラでしたけど
ナブカ
この作品のもうひとりの主人公と言えるキャラ
シュウがああいったキャラだったのでナブカの方が葛藤とかためらいとか共感できる部分が多かったかなぁという印象です
自分のいた村から連れてこられて少年兵としてヘリウッドで過ごす日々
心には戦争が終わったら村に戻れるという約束が
この約束だけがある意味ナブカで頼れるものだったんでしょうね
村に帰るために戦争を終わらせるために
だから自分と同じく村を襲い女子供を連れていくことを任務で行うし敵だから人殺しも行う
もちろんナブカだってしたいわけではないけれど村に帰るという支えのためにやらなければいけないから
そういった矛盾をつくのが主人公の言葉
そこで自分のしていることに気付きながらもどうにも動けないのがもどかしい感じでした
でもそんな気持ちもわかるなぁと思ってしまったり
また最終的にある程度わかっていたとはいえ自分の村なんてとっくになくなって帰る場所なんてないと思い知らされた後の
お前は・・・帰れ!
とシュウにいうシーンはかなり印象的でした
自分は帰りたかった場所に帰ることが出来なかったからこそ
ここも最終回の次回予告もナブカの思いが伝わってくるようでとても良かったです
今井さんの演技も良かったですし
ただやっぱりちゃんと描けていたけれど2クールあったらなぁとナブカのキャラやナブカとシュウの関係などで思ってしまったり
サラ
実質的なヒロインかもしれません
ララ・ルゥに間違えられてこの世界に連れてこられてしまった少女
この子に関してはもう本当に辛い展開ばっかりなんで見てて本当に嫌になりました
ララ・ルゥではないと分かれば人員不足のヘリウッドのために子供を産ますために男どものところタライ回し
逃げることもできずに色々な男のところへ毎晩連れて行かれるとか辛すぎる・・・・・
また男を殺して脱走した夜の月の砂漠のシーンの美しさは凄かったです
生きる決意をして髪を切った姿が悲しくも美しくて思わず見入ってしまいましたよ
やっとヘリウッドを逃げ出せて平和なザリ・バースで落ち着けたと思ったら妊娠
タライ回しにされてましたし誰の子かもわからない子供
ここでの主人公の生きていれば~ほど無神経だったものもないし
またおなかの子供を殺そうとするサラとシュウのやり取りはものすごく印象的でした
シュウのしていることもわかるけれどもサラの気持ちを考えると好きにさせてやれよとも感じてしまう
結局は子供は産むってことになりましたけどここはまぁ予想の範囲という感じでしたね
ただシュウとは違い同じく戦争の中でサラと同じようなことをされた女性を見てきたシスの言葉はなんだか重く聞こえてきたと思います
結局自分の世界に戻らなかったサラですけど
人を殺してしまっているし今戻ってもどうにもならない部分があるようにも思いました
妊娠してしまっているしね
強く生きていってほしいと本当にサラに対しては思いますよ
ハムド
この話の主な元凶であり狂王
最初から最後までぶっとんだままのキャラでした(汗)
情緒不安定で自分が世界の中心
逆らうものは躊躇なく殺し気分がころころと変わるまさに狂ったキャラ
そして漂う小物臭
こいつを殺せばすべて終わるんじゃないとも思えるようなキャラだったんですけどね
ただハムドがなぜこうなったのかとか一切背景とかがなかったんですよね
まぁ尺的にも無理だったのかもしれませんが
そしてあまりにもあっけない最後
ハムドってキャラには賛否ありそうだよなぁ~と見ながら思っちゃいました
ただ逆に最初から最後まで変わらなかったのは潔くて良かったのかなと思います
最後についてはもう少しキャラとからませても良かったと思いますけど
アベリアとの関係性も謎ですけどね
ただアベリアがハムドに向けるあきらめとも憐れみともいえない視線は凄く印象的でした
ハムドが残忍なだけの王ではなくどこか小物臭漂う部分が結局アベリアがついていった部分なのかもしれませんね
放っておけないみたいなわかりませんけど
でもアベリアとハムドの関係性はこれで十分かなぁと思う部分もあるんですけどね
それと毎回の次回予告はなんとも突き抜けてて秀逸だったと思います
色々と書きましたが前半終盤ともに鬱な展開はなかなか見ててきつかったし
(終盤はそのまえにほのぼの日常はさんだりしますしね・・・・・)
最後はやけにアッサリすぎたりやはり13話では短すぎたかぁと感じたりもしましたが
見て損はなかった作品だったなと感じます
こういう作品ですから受け入れられない人もいるでしょう
ただここまで重いテーマの作品だからこそ何か考えたり感じたりするんじゃないかなぁと思います
何だかんだで自分は楽しめて見れました
見た後にもの凄く何か考えてしまうようなアニメでした
あらすじとしては主人公であるシュウがある日不思議な少女ララ・ルゥと出会い
無理やり連れさらわれそうになる彼女を助けようとして異世界に飛ばされるというよくあるボーイミーツガールっぽい感じだったりします
キャラデザ自体も思いっきり子供向けな感じですしね
また未来少年コナンや天空の城ラピュタを彷彿とさせるようなシーンが序盤は結構あった気がしました
参加してるスタッフの中にもかぶってる人いるみたいですしね
それと大地監督というとギャグアニメと少女アニメっていう印象がとても強かったのでこういったシリアスなアニメを作っていたことはちょっと驚きましたよ
(りりかSOSやフルバでもシリアスな展開はあったりしましたけど少女アニメって思ってたしなぁ)
まぁこの作品も最初はふっつーに日常で全然鬱アニメに1話では見えなかったりするんですけどね
ちゃんと物語としてはある程度着地してはいるのですが全体的に描写が不足してるなぁと感じることも多かったです
特にシュウが飛ばされた世界に関しては作中では一切説明がなくSF的な設定についてなど色々と突っ込みどころはあったりするんですよね
またあまりにも大きなテーマのためにどうしても一般的な着地点に持っていかざる得なかったようにも感じました
ただこの作品では理不尽な境遇や止められない憎しみや戦争の中でいろんな考えやいろんな人がいて
その状況の中で悩むキャラクターの描写に重点を置いてる感じでしたしね
思わず見ていてどうすればじゃぁこの場合いいんだろうかと思わず考えちゃうような作品でしたし
あと音楽が岩崎琢さんでしたが相変わらずとっても良かったです
印象深かったので登場人物別に感想でも
松谷修造(シュウ)
この作品の主人公
よくある冒険少年ものの主人公らしく性格は元気で馬鹿だけど間違ったことはしない。普通のアニメだったらこのキャラで生きたんでしょうけどこのアニメではやたらと浮いた存在でした
厳しく辛く理不尽な世界の中でそれでも「人間生きていれば良いことがある」と言い続けてそれを変えなかった
そんな主人公は人間味がないとか偽善者だとか口先ばっかとか感じる人もいるんだろうなぁとは思います
ただそれでもシュウがシュウのまま変わらなかったことこそがヘリウッドという異世界へのアンチテーゼだったのかなぁと見てて感じたりはしました
また彼の言っていることはいつでも正しさだったりするのですが
それが偽善的に感じられてもはっとするようなことを言ったりしてるんですよね
最後まで誰も殺さなかったってのも大きいと思いますけど
最後まで言い続けていた生きていれば~のフレーズも最終的には違った意味合いになったように感じましたし
ただシュウが最終的に自分の世界に帰ったことはちょっと意外でした
1話と同じ夕陽を見ながらシュウがヘリウッドのことを経て何を感じたのかってのはきになりますよね
夕日の使い方ってのはとっても良かったと思います
でもさぁ見つけてろくに喋ったこともないララ・ルゥを何であそこまでして助けようとするのとは見てておもちゃったけどね
でもそれがシュウというキャラなんだろうなぁとは思いました
ララ・ルゥ
目が怖いヒロイン(うさみちゃん的な意味で)
いや目が印象的なキャラにしたかったんでしょうけど最初はあの目がちょっと怖かったです(オイ)
とにかく無表情無言で中盤になるまでほっとんどしゃべりません
だから何考えてるのかさっぱりわかんなかったキャラだった
そのくせララ・ルゥのせいでシュウは酷い目にあってたりしたので何コイツ的な感じでした
ただベタながらも人との交流の中で心を開いていく過程は良かったです
彼女の話していた水を出すと喜んでくれていた人々がやがて水を出すことが当然となり争いだし殺し合うということからも
彼女はそんな戦いをずっと見続けてきてどっちかに肩入れしたり人のために何かすること自体をすでにやめてしまっていたようですしね
でも人との交流があってこその最後の展開でしょうね
まぁ相変わらずで表情が読み取りにくいしわかりづらいキャラでしたけど
ナブカ
この作品のもうひとりの主人公と言えるキャラ
シュウがああいったキャラだったのでナブカの方が葛藤とかためらいとか共感できる部分が多かったかなぁという印象です
自分のいた村から連れてこられて少年兵としてヘリウッドで過ごす日々
心には戦争が終わったら村に戻れるという約束が
この約束だけがある意味ナブカで頼れるものだったんでしょうね
村に帰るために戦争を終わらせるために
だから自分と同じく村を襲い女子供を連れていくことを任務で行うし敵だから人殺しも行う
もちろんナブカだってしたいわけではないけれど村に帰るという支えのためにやらなければいけないから
そういった矛盾をつくのが主人公の言葉
そこで自分のしていることに気付きながらもどうにも動けないのがもどかしい感じでした
でもそんな気持ちもわかるなぁと思ってしまったり
また最終的にある程度わかっていたとはいえ自分の村なんてとっくになくなって帰る場所なんてないと思い知らされた後の
お前は・・・帰れ!
とシュウにいうシーンはかなり印象的でした
自分は帰りたかった場所に帰ることが出来なかったからこそ
ここも最終回の次回予告もナブカの思いが伝わってくるようでとても良かったです
今井さんの演技も良かったですし
ただやっぱりちゃんと描けていたけれど2クールあったらなぁとナブカのキャラやナブカとシュウの関係などで思ってしまったり
サラ
実質的なヒロインかもしれません
ララ・ルゥに間違えられてこの世界に連れてこられてしまった少女
この子に関してはもう本当に辛い展開ばっかりなんで見てて本当に嫌になりました
ララ・ルゥではないと分かれば人員不足のヘリウッドのために子供を産ますために男どものところタライ回し
逃げることもできずに色々な男のところへ毎晩連れて行かれるとか辛すぎる・・・・・
また男を殺して脱走した夜の月の砂漠のシーンの美しさは凄かったです
生きる決意をして髪を切った姿が悲しくも美しくて思わず見入ってしまいましたよ
やっとヘリウッドを逃げ出せて平和なザリ・バースで落ち着けたと思ったら妊娠
タライ回しにされてましたし誰の子かもわからない子供
ここでの主人公の生きていれば~ほど無神経だったものもないし
またおなかの子供を殺そうとするサラとシュウのやり取りはものすごく印象的でした
シュウのしていることもわかるけれどもサラの気持ちを考えると好きにさせてやれよとも感じてしまう
結局は子供は産むってことになりましたけどここはまぁ予想の範囲という感じでしたね
ただシュウとは違い同じく戦争の中でサラと同じようなことをされた女性を見てきたシスの言葉はなんだか重く聞こえてきたと思います
結局自分の世界に戻らなかったサラですけど
人を殺してしまっているし今戻ってもどうにもならない部分があるようにも思いました
妊娠してしまっているしね
強く生きていってほしいと本当にサラに対しては思いますよ
ハムド
この話の主な元凶であり狂王
最初から最後までぶっとんだままのキャラでした(汗)
情緒不安定で自分が世界の中心
逆らうものは躊躇なく殺し気分がころころと変わるまさに狂ったキャラ
そして漂う小物臭
こいつを殺せばすべて終わるんじゃないとも思えるようなキャラだったんですけどね
ただハムドがなぜこうなったのかとか一切背景とかがなかったんですよね
まぁ尺的にも無理だったのかもしれませんが
そしてあまりにもあっけない最後
ハムドってキャラには賛否ありそうだよなぁ~と見ながら思っちゃいました
ただ逆に最初から最後まで変わらなかったのは潔くて良かったのかなと思います
最後についてはもう少しキャラとからませても良かったと思いますけど
アベリアとの関係性も謎ですけどね
ただアベリアがハムドに向けるあきらめとも憐れみともいえない視線は凄く印象的でした
ハムドが残忍なだけの王ではなくどこか小物臭漂う部分が結局アベリアがついていった部分なのかもしれませんね
放っておけないみたいなわかりませんけど
でもアベリアとハムドの関係性はこれで十分かなぁと思う部分もあるんですけどね
それと毎回の次回予告はなんとも突き抜けてて秀逸だったと思います
色々と書きましたが前半終盤ともに鬱な展開はなかなか見ててきつかったし
(終盤はそのまえにほのぼの日常はさんだりしますしね・・・・・)
最後はやけにアッサリすぎたりやはり13話では短すぎたかぁと感じたりもしましたが
見て損はなかった作品だったなと感じます
こういう作品ですから受け入れられない人もいるでしょう
ただここまで重いテーマの作品だからこそ何か考えたり感じたりするんじゃないかなぁと思います
何だかんだで自分は楽しめて見れました
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